賢食について
病気にかからず、元気で健康でいるためにはどうしたらいいでしょうか?
健康の敵は病気です。病気の中でも、多くの人に関わってくる大敵が、ガン・脳梗塞・心筋梗塞・糖尿病です。これらの病気は「生活習慣病」といわれるものです。日常の生活習慣に問題があるので発症してしまうのです。
メタボリック(内臓脂肪)症候群は、ガン・脳梗塞・心筋梗塞・糖尿病などの生活習慣病の予防のための生活習慣改善目標の基準です。最も肝心なことは、薬でやせたり、薬で血圧・脂質・血糖値を下げたのでは生活習慣の改善にはなりません。根本的な解決にならないのです。
「医食同源」という言葉がありますが、食事は医療に匹敵するほど大切だという意味です。「食生活」の与える影響は極めて大きいのです。私たちが日々食べるものの「質と量」が適切でないと生活習慣病になりやすいのです。
考えてみてください。私たちは1年に約1トンの食べ物を口に入れているのです。この食べ物が私たちの体を作っているのですから、「食べ物の質と量」が「健康の質と量」に大きく関係するのは当然なのです。
では、病気にかからず、元気で健康でいるためにはどんな食べ物を口にしたらいいのでしょうか? 第一に、「質」です。私たち日本人の遺伝形質(DNA)に合った食べ物を口にすることが大事です。私たち日本人には、穀物と野菜を主体にした伝統的な和食がもっとも望ましい。日本古来の伝統食には西洋医学を超える知恵があるのです。飽食の時代の今こそ、日本の「伝統食=玄米菜食」が望まれます。「玄米菜食」は日本人の英知の結集なのです。
江戸時代を代表する栄養学の大家、貝原益軒は食生活の中心に米をおくべきで、畜肉を多く食べると体を損じやすいと、「養生訓」の中で述べています。すでに江戸時代に、肉食と過食の戒めが食生活の規範だとされていたのです。まさに現代に合い通じます。過食の戒めが、第二の「量」の問題を解決します。
さて、病気にかからず、元気で健康でいるためにはどんな生き方をしたらいいのでしょか? 「生活習慣病」になる原因は「日々の食生活の貧困さ」と「ストレス過剰な生活」です。働きすぎと複雑な人間関係によるストレス過剰が生活習慣病の原因となるのですが、逆にストレスがなさ過ぎてもリラックス過剰で無気力に陥って生活習慣病になってしまうケースがあります。
私たちの生活は、仕事などの緊張と活力のある世界と、充分休息をするリラックスの世界で成り立っていて、そのバランスがとても大事です。活力を発揮する、充分休息する、このリズムの繰り返しです。メタボリック(内臓脂肪)症候群になってしまったら、自分の体がなぜそうなったのかを、安易に薬に頼らずに、自分の生き方を見つめてじっくり考えてみることが必要です。あくまでも自分が主体であって、自分で治すんだという心構えが大事です。
そして、病気にかからず、元気で健康でいるためにはどんな心の持ち方をしたらいいのでしょか? 悲しみ・怒り・憎しみなどの精神的な問題を長く引きずっていますと、私たちが本来持っている自然治癒力・免疫力が低下して、うつ病などの「心の生活習慣病」を引き起こしてしまいます。精神的な問題は、やはり、自分の心の持ち方を変えていくしか方法はありません。あまり深刻に考え込まないことです。この世で起こることは、この世で解決できるはずです。楽観的で柔軟な心の持ちようが必要です。
「心の生活習慣病」になってしまったら、自然豊かな場所でくつろぐとか、音楽を聴いてリラックスしたり、落語を聞いて笑ったり、美術館に足を運びゆったり鑑賞したりするのをお勧めします。時には、日常を離れて旅行するのもいいでしょう。ストレスの多い緊張した状態から、そして、悲しみ・怒り・憎しみなどの精神的な圧迫感から、心を開放してあげてください。
「体と心の生活習慣病」にならないためにはどうしたらいいのでしょうか? 私たちの答えは、「賢食(=賢こく食を楽しむ」」の実践です。賢く正しい食生活を日々行う。しかも、楽しくです。人は皆だれも、自然治癒力と免疫力を本来持っています。ところが、日々の食生活、それに加えて生き方や心の持ち方に無理があると、自然治癒力と免疫力が低下します。その状態が続きますと「体と心の生活習慣病」になってしまうのです。でも、大丈夫です。日々の食生活を悔い改め(食い改め)、生き方や心の持ち方を変えれば、自然治癒力・免疫力が回復します。そうなれば、「体と心の生活習慣病」の進行は止まり、改善の方向に向かいます。ご安心ください。
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