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その2-健康のための正しい情報と戦略を提供する

◆人間ドッグ受診者の88%が異常という事実!
  
【2007年9月9日付共同通信】
日本人間ドッグ学会は、2005年に人間ドッグを受けた270万人の88%に何らかの異常が見つかったと調査結果を公表。最も多いのは肝機能異常で26.6%、これに高コレステロール、肥満が続き、生活習慣に関係の深い項目が目立った。また、ガンが発見されたケースは5887件で、内訳は胃ガン31.7%、大腸ガン18.1%、肺ガン9.1%など。胃ガンの割合は20年前と比べて半減しが、前立腺ガンや乳ガンが増加した。

このデータが意味するのは、健康な現代人はほとんどいない、10人のうち9人までが「未病」(病気の一歩手前の状態)だということです。



◆環境が変われば病気も変わる!

かつて日本では結核による死亡が非常に多かったのですが、今では「現代文明病」のガン・心筋梗塞・脳卒中(三大生活習慣病)が60%を占めています。病気は時代とともに環境とともに変化します。

では、生活習慣病をこれほどまで急増させた環境変化とはいったい何でしょうか?それは、「食環境」です。あまりに急激な食環境の変化に体の調整機能が対応できず、あちこちで不具合が出てきているのです。

日本人は、もともと穀物と野菜、海草、小魚を食べ、肉や乳製品はほとんど摂っていませんでした。もともと体質的に、穀物と野菜に含まれている「植物性タンパク質」は効率よく吸収できますが「動物性タンパク質」は吸収しづらいのです。また、野菜の質が大きく低下

見過ごしてはいけない最も大きな変化は、「体内環境の汚染」が進行していることです。食品添加物や残量農薬などの「化学物質」、魚に含まれる水銀などの「有害重金属」が体内に取り込まれ、長い間にたまってしまっています。これら「有害物質」が体の中を汚して生活習慣病を引き起こしているのです。


◆病気と食環境の相関関係を明らかにした「マクバガン・レポート」

「マクバガン・レポート」とは、1977年に2年の歳月を費やして完成した「アメリカ合衆国上院栄養問題特別委員会報告書」。当時のアメリカは、ガンをはじめ高血圧・糖尿病・心筋梗塞・肥満など生活習慣病が急増し、国民医療費が膨れ上がっていました。

この状況に当時のフォード大統領は単純な疑問を持ったのです。「アメリカは最高水準の医学を確立し、医学の発展にこれほどまで資金を費やしているのに、なぜ患者が増え続け、医療費もどんどんかさんでいるのか? 何かが間違っているのではないか。」

マクバガン上院委員が委員長となり、世界各国の医師・生物学者・栄養学者など3000人を超える専門家に依頼して国家規模の調査研究を実施し、5000ページもの報告書を作成。食環境と病気の間には明確な相関関係があることが判明したのです。

つまり、ガン・心筋梗塞・脳卒中・高血圧・高脂血症・糖尿病・動脈硬化・肥満などの生活習慣病は、①酵素や植物ミネラル・ビタミンなど「栄養不足」の食生活 ②動物性タンパク質に偏った「高脂肪・高カロリー」の食生活 ③食品添加物などの「有害物質」による体内汚染が原因で起こる「食原病」であることが明らかになったのです。

◆その「マクバガン・レポート」から何も学べなかった日本人の愚かさ

マクバガン上院議員は「我々は愚かだった。目が見えないも同然だった」と涙ながらに発表し、全米中にセンセーションを巻き起こしました。「マクバガン・レポート」がアメリカ社会に与えた影響はきわめて大きく、それ以降、国を挙げて「食と健康」に取り組み、1980年からガンの罹患率・死亡率はともに低下していったのです。

「マクバガン・レポート」から30年、現在の日本の状況は当時のアメリカと全く同じです。なぜ私たち日本人は、「マクバガン・レポート」を今日まで見向きもせず、何も学ぼうとしなかったのか? 当時のアメリカの食生活を今もなお続ける日本、30年前にアメリカが問題提起とその答えを出してくれたにもかかわらず...。

◆「マクバガン・レポート」が示唆したもの

○100年前は腸チフスや結核など、細菌による伝染病で病死する人が多く、ガン・心筋梗塞・脳卒中は皆無に近い。これらの現代病は、間違った食生活が原因でおこる「食原病」である。現代の食事は気づかないうちに、かつてと全く違ったものになってしまっている。
○現代病は現代医学では治らない。現代医学の最大の弱点を認識すべきである。現代医学は薬に偏った、栄養軽視の医学。病気を治す根本は薬ではなく、体が本来もっている自然治癒力である。自然治癒力を高めるのに最も大切なのは食べ物に含まれている栄養素であり、栄養の知識を持った医学に急いで変える必要がある。
○人間の体は、それを構成しているひとつひとつの細胞が正常なバランスを取っていれば病気にならない。細胞を正常に働けるようにしてやれば病気は治る。細胞に栄養を与えることがこれからの新しい医学である。
○ガン患者にとって一番の問題は、ガン細胞ではなく、ガンをつくった体内環境である。手術でガンを取り除いても、体内環境とそれをつくり出す食生活を変えなければ、またすぐに再発してしまう。


 図:日本とアメリカの野菜摂取量の推移


◆食環境が私たちの体をむしばんでいる恐ろしい実態!

人間や動物は生存競争を生き抜く過程で様々な能力を修得してきましたが、その中で最も肝心なのは食物と毒物を見極める能力です。同時に、毒物を間違って摂取しても命を落とさないように解毒・排出する機能を身につけながら進化してきたのです。進化の過程でつちかった機能は驚くほど実によくできています。

たとえば、有害なもの物をなるべく内臓にとどめずに髪の毛を作る材料にして体の外に出してしまう機能とか。先祖が食べてきた自然界にあるものには人間の防御反応が働きます。ところが、現在の食生活には人間の進化の過程で今まで口にすることがなかった化学物質が含まれています。当然ながら、化学物質に対する解毒・排出機能は備わっていません。

一度に大量に摂取すれば、体も拒絶反応を起こして、吐き戻すか下痢して便や尿で排出することもできます。ところが微量ずつだと、私たちの体は化学物質を毒物と感知することができないので、排出されずに徐々にたまっていき、病気を引き起こしてしまうのです。

中でも特に恐ろしいのが、口に入る食品添加物。私たちが毎日食べている加工食品や冷凍食品、コンビニ食やファーストフードなどは、大量生産された工業製品です。自然界に存在しない化学物質が食品添加物には数多く使われています。

言わば劇薬を薄めて少しずつ食事に混ぜて食べているようなもの。徐々に体が弱くなって、気がついた時には手遅れとなってしまいます。一つひとつの食品は法定基準内でも、朝から晩まで、添加物の多いものを食べていると、長い期間には体はむしばまれていきます。

添加物を使えば安く作れたり、腐らず長持ちさせることができます。でも、添加物だらけの食品が食生活の中心になってしまったのは、食品メーカーだけのせいではありません。私たち消費者が安さや手軽さを追求した結果でもあるのです。


◆ガン予防14か条とは?
世界癌研究財団とアメリカ癌研究財団が、1997年に「ガン予防14カ条」を発表しました。
第1条: 食事は植物性食品を中心とする
第2条: 肥満を避ける (体重はBMI18.5~25を維持)
第3条: 体を動かす習慣を維持する (1日1時間の早足歩き、1週間に1時間の強度運動)
第4条: 野菜・果物を1日に合計400~800g摂る
第5条: 野菜・果物以外の植物性食品 (穀類・豆類・いも類など)を1日に600~800g摂る
第6条: 食品添加物や残留農薬に注意する
など...。
これを受けて、全米3万5000件のスーパーマーケットは一致団結して野菜摂取を呼びかける運動を展開。有機栽培(オーガニック)人気へと発展し、有機栽培基準の大幅な向上を生みだしました。

※日本の有機栽培のレベルは低い!
アメリカの有機栽培の基準は、土壌に40種類以上のミネラルが含まれていることが条件。それに対して日本の農地は、もともとミネラルの絶対量が少ない上に、連作障害でミネラルを枯渇させつつあります。日本の有機栽培のレベルは低く、ミネラル含有量の基準は何ひとつ存在しません。ミネラル不足の土壌で栽培された野菜は栄養価が大きく低下しています。




◆日本の伝統食が健康法として欧米に広がっています

「マクバガン・レポート」には、「世界で1ヶ所だけ理想的な食生活を行っている国がある。事実その国の人々は健康である。我々は彼らの食生活を見習うべき」と書かれています。その国とは、他でもない日本です。ただし、今から300年以上前の元禄時代の日本。その食事内容は、精白しない穀類を主食に、季節の野菜、海草や小魚でした。それで理想的な栄養素が含まれていたのです。
  
「マクバガン・レポート」発表後、日本の伝統食である「玄米菜食」を主体とする「マクロビオティック」という食事法が注目されています。マクロビオティックとは、ギリシャ語で「大いなる生命の術」を意味し、中国語の「医食同源」に通じます。日本の伝統食が健康法として欧米に広がる一方で、本家本元の日本では伝統食が失われつつあるという皮肉な現実を認識しなければなりません。

※玄米菜食が欧米の健康食に!
マクロビオティック(玄米菜食)はアメリカ東海岸の知識層を中心に浸透。久司道夫氏はマクロビオティック普及活動を通じて、アメリカ人の健康に寄与したと高く評価され、日本人で初めて国立歴史博物館に殿堂入り。エジソン、ライト兄弟など歴史上の偉人たちと並んで著作・資料や日本の伝統的な調理器具が永久保存されています。


◆ 健康こそ人生最大の財産です

皆さんは何歳まで生き、どうやって死にたいとお考えですか?「健康なまま80歳、100歳まで生き、病気で伏せることもなくパタリと亡くなる」 おそらく誰もが望んでいる人生だと思います。病気知らずで、最後まで現役で充実した生活を送り、元気に活動できなくなるとともに永眠する...こんな幸せなことはないでしょう。

1948年には50歳前後だった平均寿命は60年後の今では80歳前後と30歳も急伸しましたが、老衰で亡くなる人は100人のうち3人だけ(老衰死2.3%)というのが現実です。一方では、ガン・心筋梗塞・脳卒中などの生活習慣病や「寝たきり」・「認知症」などの障害が増加しています。

突然病に倒れた場合には、高額な医療費がかかりますし、手術の痛み・恐怖、薬の副作用、家族の負担や悲しみ、生活の崩壊...という事態が想定されます。これからは病気の早期発見・早期治療にとどまらず、病気の危険因子を除去し発病を予防するという「積極的予防医学」を重視することが重要です。

国は47年ぶりの医療制度改革を行います。大きな政策転換の背景には、高齢人口の増加、食環境の悪化による病気の増加、それによる医療費の増大があります。メタボは生活習慣病の予備軍です。そのため2008年4月から「メタボ健診」で国を挙げて脱メタボを目指し、大きな病気になる前に予防することに本気で取り組みます。



病気を未然に防ぐことが今後ますますクローズアップされてきます。健康であることは人生を楽しむための必要不可欠な条件です。これからは「健康こそ人生最大の財産」です。

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